ヨガ哲学について。簡単まとめ

Q1. ヨガ哲学は誰が考えたのですか?

A. インドで口伝され最初の考案者は不明です

インドではかつてオーラルトラディションといって口頭で
伝える文化が根付いていました。
ヨガ哲学も師から弟子に口伝され、最初に考えた人物が誰
なのかはわかっていません。
語り継がれてきた哲学の教えを文字に起こし一冊にまとめ
たのは、サンスクリット語の文法学者パタンジャリ。
そして完成したのがヨガの哲学書『ヨーガスートラ』です。
編纂時期は紀元前200年~紀元後400年が有力といわれてい
ますが詳細は定かではありません。

Q2. どのタイミングで学べばいいのか?

A. ヨガをする意味をもっと深く知りたくなった時がベスト

最初はヨガのポーズ(アーサナ)で気持ちよく汗をかけれ
ば満足だったとしても、徐々に何のためにヨガをするのか? 
ヨガって何なのか?など、さまざまな疑問が生じてきます。
その答えを知りたいと、探究心が高まった時が、その人に
とってヨガ哲学を学ぶ絶好のタイミングだと思います。
アーサナからヨガに入るのは間違いではなく、いきなり
ヨガの哲学は難しく感じるのでまずはヨガを楽しもう!

Q3. どのように学べばいいですか?

A. 『ヨーガスートラ』の本を熟読し、哲学講座に通うのもよし

まずは『ヨーガスートラ』を開き、特に第 2章・3章の
八支則の部分を熟読してください。ただし、難解な部分
もあるためかならず注釈書を用意しましょう。
たくさんの注釈書が翻訳、出版されていますが、筆者の
個人的解釈が入っている場合もあるため、個人的には
ヴィヤーサという人物が書いた最古の注釈書
『ヨーガバーシャ』が忠実でおすすめです。
疑問点は先生に質問し、機会を見つけてヨガ哲学の講座
に参加するのもいいでしょう。
理解が深まり、更にヨガが必要なものになるはずです。

Q4. 流派で哲学の教えに違いはありますか?

A. ヨガ哲学はすべての流派のベースとなる教えです

時代のニーズに応えるようにさまざまなヨガの流派が
誕生しています。
アーサナのやり方などは流派によって違っても、
「ヨガはサマーディを体験するための行法」という
基本的な考え方は共通。
『サマーディ』とはアシュタンガ(八支則)の最終段階。
忘我、あるいは自己を超越し対象との同一化が実現する状態。
サマーディを体験すると心のざわめきは消え、海の波が
静まると海底が見えるのと同様、心の波である思考や感情
が静まると心の底にある真我が認識され始めます。
このサマーディに到達し、自己を高めるという着地点は
揺るぎないものといえます。

Q5. 八支則は全部実践するべきですか?

A. 自分の問題点と照らし合わせ、自分にとって必要な実践する

かならずしもすべてを実践する必要はないと思います。
(出来ればいいですが)
肉体に問題があれば『アーサナ』で改善したり、精神的
に不安定であれば『呼吸法や瞑想』を加えて整えてあげ
るといい。
会社や私生活で人間関係に不和が生じていれば自分の
言動を顧みて、『YAMA』の非暴力を実践してみる。
悩んでいることを紙に書き出し自分を冷静に見つめ直す
と問題点が浮き彫りになり、今必要な八支則の実践が
わかるはず。

以上、哲学とは何なのか?少しでも理解してもらえたなら、きっとヨガの哲学はあなたの中にす〜っと入ってくる事でしょう。

今回の典子先生の哲学では、基本的なことをとてもわかりやすくお話ししてくれます。必ず自分の中の何かが変化すると思います!

そんなとっても貴重な時間を一緒に過ごしましょう。



新着情報

PAGE TOP